グラフィックデザイナーがフリーマガジンを経て出版社を立ち上げるまで

グラフィックデザイナーがフリーマガジンを経て出版社を立ち上げるまでのリアルタイムの考えや、失敗を共有していきます。

創刊までの流れ【その1】

スタバなどのカフェでよく仕事をしていて、隣や向かいの席に、自分と同じくらい長時間座っている人がいると、親近感と同時にライバル心も湧いてきます。そして、向こうが先に帰ると、ちょっとした優越感の後、寂しい気持ちになります。。。(-.-)




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色を楽しむフリーマガジンLes champs(レシャン)は
2019年11月に創刊しました。✨
2020年は読者様の感想を大切にし、これからの地盤のできる大切な年になります。
焦らず大切に大切にLes champsを育てていきたいと思います!٩( 'ω' )و







Les champs本誌はこちらから、閲覧可能です。








今回は、Les champs「あおいろ」創刊までの流れを
ざっくりと書いていこうと思います。


発刊にあたり、宣伝のためにSNSやサイト作成もしましたが、今回はフリーマガジン作成についてのみ書いていきます。




ボリュームが多いので何回かに分けて発信していきますね。




 

●大まかな流れはこちら。

 

・フリーマガジンのジャンル選び

・コンセプト(差別化&継続性など)

 

・フリーマガジンの名前を考える

 

・仲間集め

 

・仕様選択

 

・コンテンツ

 

・スケジューリング作成

 

・デザイン作成

 

・取材、記事、素材集め

 

・協賛探し

 

・撮影

 

 

・入稿

 



前提としてこれは個人レベルでの製作の流れです。
大きな出版社などは、初めから大きなチームで動かなければいけなかったり、
より細かいフェーズもあると思いますが、個人レベルなので、フットワーク軽く動くことができます
個人レベルでのデメリットとして、一人の作業のボリュームとても多いので、割とめげそうになります。









●ジャンル選び

まずどのようなジャンルのフリーマガジンにしたいのか。
これが決まらなければ何も進みません。


選ぶ基準としては、

・自分の好み(製作するモチベーションに関わります。)
・どの層に見てもらいたか?(まずはざっくりでも)
・自分以外の方も興味がありそうか?(だた1回だけフリーマガジンを作る!が目的の方は関係ないですが、ある程度読者を増やしていきたのであれば、考えた方がいいです。)





ここでは、大まかに、

飲食系、ライフスタイル、ファッション、ビジネス、介護、ペット、音楽、自然、、、、など
を決めていきます。





ですが、
フリーマガジン発刊に興味ある方であれば、
初めから決まっているかもしれませんね!!



例えば、

 

飲食→おしゃれカフェ
ペット→飼い主のペット自慢
飲食→ラーメン
ビジネス→経営者紹介
介護→リハビリ系

 





このようにジャンルを決め、さらにより細かくしていくことで、他の冊子との差別化やコンセプト作成につながりやすくなります。ですがここではあまりコンセプトには拘らず大まかに、「やりたいこと」で決めればいいと思います。






●コンセプト

次に大切なのは、このフリーマガジンを発刊する意味
他の似たような情報誌との違い
また、僕がフリーマガジン運営にとても重要と思っている「継続性、運営計画」です。



例えばLes champsでは、
競合の多い、(僕が憧れている雑誌と同じ)ライフスタイルを選んでいます。
ここで、おしゃれやかわいいインテリア、雑貨をただ単に発信してしまえば、他の雑誌と同じようになってしまい、自分が発刊する意味がなくなってしまいます。



レトロ雑貨、カフェ雑貨、欧米雑貨、大人のインテリア、、どれもありそうな物。



さぁ、どうするか。
そこで
Les champsが考えたのが、「一色で多彩を表現する」




「色」という何気ない物を大きく取り上げ、ジャンルとして扱う。
その号の特集レベルではあるかもしれません、その号丸々1色だけ、のフリーペーパーはなかなか見ないと思います。一色という限られば中で、おしゃれに多彩を表現するという価値観、面白みを読者の方々と共感できたらと思っています。






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★継続性、運営計画


個人的にとても重要だと思っています。


1回だけ発行するのであれば問題ありませんが、ある程度継続するのではれば、コンテンツの確保が重要になってきます。


2回目、3回目の続けられるようにこの段階から考えておきましょう。

ここで考えが甘ければ、発刊が止まったり、なかなか発刊できなくなったり、フリーマガジンが終わってしまう事になります。




特にLes champsの場合、出版社を立ち上げるという目標があり、継続性、計画性がとても重要になります。クオリティ、オリジナリティ、魅力を保ちながらどうやれば継続可能か?無駄なく進められるかを考えています。ですが、まだまだ無駄があったり、効率化できることもあると思うので、過ごしづつ改善していきます。この件についてはまた別で書きたいと思います。。。










●フリーマガジンの名前を考える

ここで楽しい楽しい、名前決めです。
基本的に、自分の好みで付ければいいと思います。




考え方として→


他とかぶらない

・普通すぎないか?(例えば、ファッション誌に「キュート」と名前をつけたとして、可愛くていいですが、ありきたりすぎたり、個性的には見えづらいので、逆に印象に残らないかもしれません。)

 

・意味を考える(実はこういう意味で考えましたと説明できる名前)

 

・読みやすい(文字をみたときにすぐ認識できる

口に出して言いやすい

 

覚えやすい

 

愛着が湧く

 

・ジャンルに合っているか?(可愛い系のフリーマガジンなのに、硬すぎる。硬い系なのに可愛すぎるなど、、)

・品

、、、など



ちなみに「Les champs」は、
フランス語で草原を意味します。
Les champsと言う草原から新しい価値観、角度の高い情報を産み、
育て発信していく
と意味、コンセプトです。





たくさん書きましたが、基本的には、自分が好きで愛着の湧くものであればなんでもいいと思っています。(同じジャンルで、かぶるのは避けた方がいいと思います,,)





また、周りの人にも意見を聞いてみましょう、
新しいアイデアが湧くかもしれません!!






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ワクワクする名前を考えてみましょう!!









ここまでが、実際に手を動かし作っていく前段階の作業です。






ここがしっかりと決まっていないと、


制作中にぶれて作業がなかなか進まなかったり、

仲間集めの時にうまく話せなかったり、

作業に取りかかってから作り直すこと


になります。







作業の流れの中で1番時間をかけて考えてもいいくらいです。











Les champsでは、作ろう!と決めてから、コンセプトを決めるまで、1年近くかかっています。
1年は長いかもしれませんが、自分が納得するまで、深くゆっくり考えていきましょう。








今回はここまで!
次の仲間集めからは、後日書いていこうと持っています。




今回も読んでいただきありがとうございました。